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今日は何の日?
今日は三郎の日ですね!
…という訳で、以前ちょろっと触れた王子三郎でもひっそり上げようと思います。
バトンと返信は後々。
それでは、続きからどうぞ!

※この話は「え.み.ゅ.ら.ん.ぷ」という漫画のパロです
※設定を借りつつ原作と違う方向に行ったりそうでなかったり
※三郎が王子です
※とことん少女漫画です
※よろしければスクロールどうぞ!











あらすじ:魔法使いの国の王子である三郎は、修行のためにランプの精となってお供の庄左ヱ門と彦四郎を引き連れて人間界に行く。
そこでヒロインと出会い、ひょんな事からヒロインは三郎の主人となる。
三郎はヒロインの一番の願いを叶えるまで国に戻れないので、三郎はなかなか願いの決まらないヒロインと一緒に暮らし始める。
そんなある日、魔法使いの国に招待され、ヒロインは舞踏会に参加する事になったのだが、王様から「三郎の主人を辞めてほしい」と言われてしまう。
ヒロインが王様にそう言われた事を知らない三郎は、彼女をダンスのパートナーに選ぶのだが…。



王様に言われた事を頭の中で反芻する。…そうだよね、このまま願いを見つけられない私の所にいても修行が終わらないし、三郎だって家族や友達のいるこの世界に帰ってきたいよね。
…別の主人を探した方が、三郎のためなのかもしれない。
誰もいない、静まり返った廊下に私の足音だけが響く。
と、前からこちらに向かってくる足音が増えた。顔を上げると、こちらに向かって駆けてくる三郎の姿が目に入る。
「踊り方が分からないんだろ?教えてやるから来いよ」
「え、ちょ…!」
こっちが口を開く前に、三郎はぐいっと私の手を取ってホールの方へとどかどか歩き出した。
「…いいか、こっちの手はこのまま離さないで、後は適当に俺に合わせろ」
かなり詳細を省いた説明を聞きながらも、先刻の事が頭から離れない。
…やっぱり私よりももっとしっかりした主人を探した方が三郎にとってもいいのかな。三郎も早くここに帰ってこれるし、私も三郎に振り回されなくて済む。だけど……。
「そんな大雑把な説明じゃ、………分からないよ…」
…あれ?私三郎に振り回されっぱなしで、毎回毎回大変な思いをして、でも、何でだろう。何で離れたくないって思っちゃうんだろう? 
「…どうしたんだ、何かあったのか?」
「…別に、何も」
「自分に何かあった時に限って言わねぇからな、お前は」
はぁ、と隠しもせずに溜息を吐かれる。まるで見透かされたような言い方だ。
「…そういう所ムカつくけど、でも俺は、」
そこから先は言葉が続かなかった。言葉の代わりと言わんばかりに、先刻まで動かされていた唇が私のそれに重ねられる。
…ウソ、私今、三郎と…!
どうしていいのか分からなくて、反射的に逃げ出すように足が動きだす。
駆けだした私の耳に届く事はなかった、いつもは強気な三郎が絞り出すような声で呟いた言葉は。
「…逃げんなよ…」
―――――あぁそうか、私、三郎の事―――。





終わるよ!
すみませんここまでお付き合い下さってありがとうございました!

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